契約社員ってバイトみたいなもの?
【ことの発端】
フレネミーYさんがある会議に出席した。
お客さんに迷惑がかかったミスの件で
課長やその上クラスの上司たちと
原因や対策を話し合う会議である。
会議とは言うものの
実際に話し合うのは課長や部長といった上司連中で、
我々のような下っ端は黙って話を聞いている
だけなのだが。
その会議に出たYさんが不満げに話しかけてきた。
Yさん「課長から、
『5年も6年も同じ仕事やってるんだから
こんなことくらい知っておかないと』
って言われた…。
でも、そんなこと誰からも教わってないよ?
今まで知らなくても仕事はできてたし…。
5年も6年もって言うけど
私、育休で1年くらいいなかった期間もあるし…。
それに…契約社員ってバイトみたいなもんじゃないの?」
課長から小言で
・業務上の基礎的な仕組みを知らなかったこと
を指摘され
・そもそも教えられていないこと
・知らなくても仕事はできていた
に対して不満があるようだ。
私とYさんは同じ契約社員でほぼ同期。
仕事内容もだいたい同じ。
だからYさんにしてみたら
お前もこの気持ちわかるだろ!?って言いたいらしい。
非正規に責任がないわけではない
分からないでもない。
では正社員と契約社員の違いとは?
責任のあるのかないのか?
【結論】
定年までずっと雇うか、そうでないかの違い。
もろもろ待遇に違いはあるものの、
基本的には期間の違い。
責任の有無ではない。
契約社員と正社員の違いとは?
ただ、正社員のほうがより専門性の高い仕事を
任されるという点でより責任は重くなるのかもしれない。
しかし契約社員でもバイトでも
自分の仕事に責任を持って全うするのは変わらない。
責任の一環として業務に関する基本的な
知識は知っておくことも必要だろう。
Yさんの言わんとしていることも分かる。
実際、会社は人員の大半が契約社員である。
なんなら正社員よりバリバリ仕事ができる
ベテランおばちゃんもいる。
そのベテランさんはちょっとトロいおじさん正社員のことを
「あの人は私達の3倍多く給料もらっているのに
全然使えない」と言っていたこともあった。
「実務を回しているのは非正規なのに
仕事ができない正社員はなにやってるの?」という不満。
仕事内容が同じなのに待遇が違うという格差。
それなのに同じ重さの責任を負っている。
同一労働同一賃金
2020年に法律ができたようだ。
同一労働同一賃金
同じ仕事なんだから同じ給料を払って!とういうものらしい。
今のとこ、ほとんど変化なし。
しかしこれをやりだしたら、正社員ってなんなのか?と
いうことにならないか?
正社員になりたいか?
今の会社には正社員登用の制度はある。
しかしこの会社で正社員になって
ずっと働きたいかというとそうでもない。
自分が成長しても
おそらく会社はこれ以上成長しない。
成長しない業界にいても給料は上がらない。
今いるところはそもそも成長しない業界である。
古くて大きな会社でその分自由度は低い。
今まで働いてきて
仕事の仕方で上司といろいろやりあったりした。
その過程で分かったのは
私のいる会社、部署には
これから未来に向かって
仕事のやり方をより良くしていくための
ビジョンや具体的なアクションプランがない
ないということだった。
なんだか絶望的だった。
仕事の目的は何?
みんな真面目で一生懸命仕事している。
しかし真面目に一生懸命仕事をすることが
目的ではない。
真面目に一生懸命仕事をするのは手段にすぎない
仕事の目的はお客さんを満足させることなのだ。
そのために仕事をする。
成果の上がらないことを真面目に一生懸命やっても
意味がない。
成果とは?
お客さんを満足させるサービスを提供すること。
その目的はそれぞれの部署や役割で
細分化される。
よりよいサービス、効率化、正確性、迅速さ。
それを実現させるためにスキルを磨く。
それならスキルに応じて報酬、給与が
払われるべきでないのか?
日本の会社では自分が捧げた時間の長さに対して賃金が与えられる
仕事でミスをしてもよほどじゃない限り
クビにはならない。
ところが、遅刻が多い、無断欠勤が多いと
解雇の対象になる。
日本の会社は捧げた時間の長さに対して賃金が与えられるからだ。
だから正社員のほうが拘束時間(期間)が長い分
給料が多いということか。
だから手段と目的が逆転した
効率や成果は考えない。
「真面目に一生懸命する」人が長く在籍できることになる。
成果やスキルはそれほど重視されず
ただ時間を投下した人が残っていく。
1日8時間。
単純時間労働をして
自分の命の時間を切り売りする。
命は時間の集合体。
時間を大切にしないのは命を大切にしないということ。
本日のいかがでしたか?というかまとめ
・正社員と契約社員の違いは期間のみ
・成長しない業界、会社にいても給料は上がらない。
・自分の命の時間を有効に使いたい。