「食事の後、
私は家族みんなが使った食器を
洗います。
視線を起こすと前には
両親が2人揃ってソファに座って
TVを見ている後姿が見えます。
仲が良さそうになにか話しています。
なにげない日常。
ふとこういう幸せな日常は
いつまで続くんだろうと思います。
そして不意に不安になります。
生活は特に裕福というわけではない
ものの不自由のない暮らしです。
父は持病はあるものの
現在は健康です。
しかしこの幸せはいつか終わりが
来るのでしょうね。
いったいどういう形で
来るのでしょう…。
子供の頃からずっと一緒にいる家族。
誰がいなくなっても悲しいです。
いつもいるのが当たり前でした。
でも永遠には続かないんですよね。
今が大切なのだと知りました。
心に浮かんでくる漠然とした不安、
どう向き合えばいいのでしょうか?」
感謝をする、感謝を伝える
家族がいて
健康で
不自由のない暮らし
素晴らしいことです。
いつもの日常になってしまって
気づかないかもしれませんが
とてもありがたいことですね。
自分をとりまくすべてのことに
まずは感謝をしましょう。
「有り難い」
『有り難いの意味は
《あることがむずかしい、の意から》
人の好意などに対して、
めったにないことと感謝するさまのこと。』
あることが難しいと思ったら
自然と感謝が湧いてくるもの
なのですね。
もしいなくなったら?
縁起でもない話ですが、
もし自分か家族が今日死んでしまったら?
不慮の事故で亡くなった人は
「よし!今から自分死ぬんだ!」とは
きっと思ってなかったでしょう。
いつもと同じ日常が来て
何事もなく一日が
過ぎていく予定だった。
なのになぜか自分だけ急に人生強制終了
させられることになってしまった…。
その瞬間、なにを思うのでしょう。
朝出かける時
つまらないことで家族にイライラしてしまった…。
きつく当たってしまった…。
後で言えばいいやと思って
そのままにしてる事がある…。
何かやってあげることはなかっただろうか。
伝えたいことはなかっただろうか。
聞いておきたいことは
なかっただろうか…。
終わりを意識する
以前の職場で退職する直前になると
なぜか急にみんなと仲良くなりました。
普段話さない人たちが
話しかけてくるようになりました。
退職というわかりやすい話題が
できるからでしょうね。
そしてやっと仲良くなりかけたのに
退職します。
これも終わりを意識するから
なのでしょうか。
この人ともう会うことないかもしれない。
なにか話すことなかったかなと
思うと接し方も変わるかもしれません。
今を生きる
先のことは分かりません。
今を懸命に生きるだけです。
しかし何にでも終わりは
必ず訪れます。
その終わりを意識するだけで
世界のあり方は
変わってくるのではないでしょうか。