【現実】私の仕事は毎日20キロ先の井戸まで歩いて水をくみに行くことです。

仕事

私の仕事のはなしをします。

これは現実に起きている話です。

私の仕事は水くみです。これしかできません

わたしの仕事は水くみです。

20キロ先にある井戸まで

歩いて行っています。

大きな水がめを持って

毎日行っています。

わたしはこの仕事しか

したことがありません。

父も母も姉も他の村の人も

みんなこの仕事です。

昔は父や母も働いていましたが

年を取って働けなくなりました。

水くみはとてもきつい仕事です。

一日に村から遠くにある井戸まで

何往復も歩きます。

帰り道は水がめがとても重いです。

でも誰かがやらないといけません。

きついからといってやめることが

できません。

わたしは他にできることがないからです。

姉も一緒に水くみに行っています。

姉もきつそうです。

でも姉は

「アタシ、体を動かすことが好きだから!」と

強がっています。

しかし姉は水くみが忙しく、

大好きな編み物をする時間も

ないのです。

雨の日も風の日も暑い日も

毎日水を汲みに行っています。

病気が流行って外に出たら危ない日でも

水をくみにいきました。

他の村の人はみんな家にいたのに。

しかし私の村では水くみをしないと

みんなの生活が成り立たないからです。

でも水くみはわたしが

しなくてもいいのです。

他の誰でもできる仕事だからです。

歩けたら誰でもできる仕事です。

「ああ、きつい。

水がめが重たい。手が痛い。

足が痛くてたまらない。」

毎日へとへとになります。

それだけ働いても働いても、

お金は少ししかもらえません。

食費でほとんどなくなります。

病気が流行っていますが

もしその病気になっても

治すお金がありません。

水道がある隣の村では好きなことが仕事になります。

隣の村では

水道というものがあるそうです。

「蛇口」というものから

きれいな水が

たくさん出てくるそうです。

夢のようです。信じられません。

隣の村では井戸なんかないそうです。

「まだ井戸なんか使ってるの!?」

逆に驚かれました。

隣の村はお金持ちがいっぱいいるから

水道があるのでしょう。

私の村はお金がないので

水道は作れないのです。

村長さんはそのうちこの村にも

水道を作ると言っています。

もし水道ができたら

水くみの仕事をしなくてすみます。

そして私たちの水くみの仕事は

なくなります。

そうなると困ります。

私は水くみ以外に

何ができるのでしょう。

今まで水くみしかしたことないのに。

隣の村では

自分の好きなことやりたいことを

仕事にしている人がいるらしいです。

たとえば、歌を歌うことが好きな人は

歌うたいの仕事をするのです。

好きなことが仕事になるわけがない、お前は騙されている

私は驚きました。

自分の好きなことが仕事になるなんて。

信じられません。

仕事はきついから

お金をもらえるんじゃないのでしょうか?

自分のやりたいことや好きなことを仕事にするなんて

別世界のことのようです。

父や母も

「自分の好きなこととか、

そんなことをしても

仕事になるわけがない」と言います。

私の友達は

「隣の村の人たちは、

人をだましてお金を取っているから

お金持ちなんだよ。」と言っています。

姉は

「隣の村みたいな人たちとは

住む世界が違うから

自分には無理、できない」と言います。

さらに父や母は言いました。

「自分たちの時代には

「水道」なんてものは

なかった。

「水道」とか自分たち年寄りには

分からない。それに「水道」みたいな

どこの水か分からないものは飲めない。

誰かが井戸からくんできた水じゃないと

飲めない。」

どんなに便利だと言われても

かたくなに水道を使おうとしない

父や母のような人たちのために

水くみの仕事を

やり続けないといけないのです。

便利になれば楽になる。

しかし便利にも楽にも

なってはいけないようです。

好きなことをしたかった。でもどうしたらいいか分からない

そして、いつの間にか

私は年を取っていました。

水を汲むのが

だんだんきつくなってきました。

もしこのまま働けなくなったら

私はなにをしたらいいのでしょう。

もっと好きなことをしたかった。

自由な時間が欲しかった。

自由な時間は

お金で買えるのでしょうか。

自由な時間が買えるだけのお金は

何をしたら稼ぐことが

できるのでしょう?

水くみ、水道の意味することとは

水くみとは

単価が低く誰にでもできる単調な仕事。

年数を重ねてもスキルが上がらない。

スキルが上がらないまま年をとった。

他にできることが見つからない。

他の会社、他の国、ではもう水くみなんかやっていない。

水道とはインターネットを使った仕事やサービス。

人の生活を便利にした。

世界を一変させた。

新しい仕事を生み出した。

その反面

既存の仕事を奪った。

インターネットが使えなければ

享受できないサービスも出てきた。

自分の知らないものは

怖くてやろうとしない。

どんなに今が不便でも

インターネットを

使おうとしない人もいる。

そういう人たちのために

水くみみたいな仕事を

存続させ続けないといけない。

成長しない村で

儲からない仕事をし続ける。

かと言って自分は

他にできる仕事もない。

思いつかない。

絶望的な状況。

これからどうするか

・今ここにとどまり続ければ超低空で安定している。

・しかし、いつまでか続くか分からない。

・未来を変えるために行動を起こすか。

・しかし、不安定で確証がない道を行くか。

自分なら、これからどうするだろうか?

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