【ミニマリストへの道】⑰夢のガラクタと重たい思い出

さよならイムズ

憧れのパリを目指してガラクタを買う

「オクタホテル、蚤の市やってるんだ」

10年前の私なら

蚤の市と聞くと、

絶対に飛びついて

買いあさっていた。

結論から言うと

今回何も買わなかった。

さらには欲しいモノすら

なかった。

イムズ閉館に伴い、

入居する雑貨屋「オクタホテル」で

在庫処分の蚤の市が

開催されていた。

この蚤の市、

歴史は古く10年以上前から

定期的にやっていた。

以前はよく通っていて

楽しみにしていたのだった。

オクタホテルは

パリにあるホテルを

イメージしたお店。

10年くらい前はパリに憧れ

自分の部屋を

「なんちゃってパリのアパルトマン」に

しようとしていた。

オクタホテルの雑貨は

行ったこともない

「パリのエスプリ」

(意味はよく分かっていない)

を感じさせた。

オクタホテルで売られていたもの、

ナントカ焼じゃない白い食器、

おしゃれなガラスの

フラワーベース、

なんだかパリっぽい

フォトフレーム、

すべてがキラキラしていた。

お店にある雑貨を飾ったら

自分の部屋が瞬く間に

おしゃれなパリの小部屋になると

思ったのだ。

・10年くらい前はパリのインテリアに憧れていた。

・雑貨もよく買っていた

安物買いの銭失いの典型・約10年前

(スカイテラスエリアの特設会場でやっていた)

そのオクタホテルの蚤の市。

売られているものは

モロに売れ残りみたいなものもあれば

展示品が壊れたものもある。

文字通りガチの蚤の市。

蚤の市で買ったものの一部。

・併設するカフェで

使われていた食器

(フチが欠けている)

・カップ&ソーサーのソーサーのみ

・金具が壊れて立てない

フォトフレーム

・ヒビが入ったフラワーベース

(水は入れられない)

・見た目がかわいいけど

使いにくい食器

・割れたミラーの飾りもの

・何かのワイヤーオブジェ

(部品が欠けている)

・お花の形のアロマキャンドル

(もちろん割れている)

などなど…。

とにかく値段が安い。

一番安いものは10円で買えた。

「激安価格で

おしゃれ雑貨が買える!」

飛びついて買ったものだ。

しかし買ったものの

実用品でもなければ

壊れているものがほとんど。

使わない、使いにくい。

まさに安物買いの銭失い。

ガラクタ中のガラクタ。

なのに安いからしこたま買っていた。

あれだけ買ったモノたち、

何か残ってないか探してみた。

しかし今では何一つ手元に

残っていなかった。

ものの見事に捨てていた。

「捨てたか…。そりゃそうだろうな…」

ところが、あった。

ただひとつだけ

残っていたものがあった。

蓋つきのガラスケース

これは一目見て

本当に気に入って買った。

掘り出し物だと思ったのだ。

今はコンタクトレンズの

ケース入れになっている。

フタ使ってないし!

フタ付きなところが

気に入って買ったのに。

そして今まで存在を忘れていたのは

毎日見続けていて、

もはや感情の伴わない

風景の一部になってしまって

いたからだ。

・蚤の市で何でも買い漁っていた。

・安ければ買っていた。

・改めて見るといい品だった。

そして現在

かつての私を歓喜させた

蚤の市が再び現れた。

(手前の時計は意識から

消してください)

こういうフラワーベースなんか

すぐ買ってたと思うけど…。

経験者は語る。

「水を入れてお花を生けるけど、

お花がいつも家にあるわけじゃ

ないんだよね。

アイビーとかポトスとか

ツル性の観葉植物でも差しておくか。

でもマメに洗わないから

白い水垢がつきだした。

中がヌルヌルしてくる。

小さいブラシで

中を一本一本洗わないといけない。

面倒臭い。

そしてガラスが薄汚れていく。

さらに置く場所がない。

どこに置いても邪魔になる。

もう物置にしまっておくか…」

このフラワーベースが

私の家に来て

どうなってしまうかが分かる。

蚤の市で他に売られているモノも見た。

全く欲しいものが無かった。

手にとることすらしなかった。

「これは、何に使う?

値段は用途に見合ってる?」などと

考えるようになっていた。

・試験管タイプのフラワーベースは使いにくい

・衝動買いしなくなった。

・そういやミニマリスト目指すんだった。

以前なら買っていたかもしれないシリーズ

そしてもうひとつ。

以前なら

メモリアルグッズ、限定品、記念品を

とりあえず買っていたかもしれない。

イムズ閉館のメモリアルグッズが

発売された。

外壁の有田焼タイルの予備が

加工されて

メモリアルグッズとなったのだ。

(32年前の輝きを残す金ピカタイル。

ここは風雨に晒されていないため

タイルが劣化していない)

(お値段10000円)

こういう時計とか

記念に買おうかな。

でも1万円はちょっと高い。

(おひとついかがと言われても)

こっちの有田焼金ピカタイルは

お手頃だ!

2000円だし。

よし買うか?

ちょっと待て!

もし時計を買った、としよう。

閉館後しばらくは思い出に浸るため

飾ると思う。

しかし今の片付け中の部屋に

必要なのか?

時計って言っても何分か分からんし。

針むき出しだし。

そのうち電池が切れる。

どっかに仕舞っておく。

針が無くなる…とか

なりそうな気配。

そしてタイル。

これこそ何に使うの?

飾っておくだろうけど

用途が無い。

持て余した挙句

またどこかに仕舞う。

しばらくして見つけても

やっぱり飾らない、捨ててもいいのに

仕舞ったまま。

思い出だから、

記念品だから、

と捨てづらい。

あの金ピカの有田焼タイルは

イムズの外壁で日の光を浴びるから

美しいんだよ。

家に置いとくものじゃない。

しかし…

今回はやっちまいました。

イムズ閉館記念グッズを

買ってしまった。

ノートとマスキングテープ。

実用品だからいいか。

よく考えたら

使いどころがないけど。

日付入りがいいね!

中身は普通のノートだった。

旧ロゴが懐かしい。

おまけで新ロゴバージョンも!

やっぱり使いづらい。

使わずにとっておくかもしれない。

こういうものは

使うものでもないような気がする。

こうやってとっておくから

モノが増える。

・捨てづらいモノは買うな。

・それでもメモリアルグッズはやめられない。

・多分新ロゴのマスキングテープを使ったら吹っ切れると思う。

モノの役割

一度は気に入って入手して、

そして手放した。

それらのモノはもう役目を終えた。

水が入れられないフラワーベースでも

まだ見ぬパリの雰囲気を感じて

ワクワクした。

イムズの思い出は撮った画像や

ギンギラ太陽’Sのバッチを見て

思い出す。

このブログ記事のために

蚤の市で買ったものが

何か残ってないかと

探した。

しかし見つからなかった。

ほとんど捨てたのだ。

でもそれでいい。

モノと向き合うことで大切なこと

大切なことは

自分とモノと向き合うこと。

捨てることをやめないこと。

残すものを決めていくこと。

「アレ、捨てなければよかったかも。

捨ててしまったのか…。

あったらもう一度見たかった…。」

そんな後悔が一番怖い。

手放したことで

損を感じてしまう恐怖。

これが片づけをする手を鈍らせる。

捨てて後悔はしたくない。

しかし役目を終えたモノを

ダラダラ持ち続けたくないのである。

勇気を持って捨てる。

決断する。

モノを捨てても

思い出は心に残る。

モノは思い出すキッカケにすぎない。

思い出は心に残って

自分を作るピースのひとつとなる。

そして

捨てる勇気をもつ。

捨てたい物は

執着。

執着とは?

ひとつのことに心をとらわれて

そこから離れられないこと。

モノへの思いの執着。

「せっかく探し回って買ったのに…

高かったのに…

誰か忘れたけど貰ったものなのに…

前は気に入ってたのに…(今は全く使ってない)

持ってて褒められたのに…

ずっと家になんとなくあっただけなのに…」

捨ててしまって後悔することを恐れる。

いつか捨てようと思っているのに決断を先延ばしにする。

本当はすっきりさせたいのにできない。

モノによって何を得たかったのか。

蚤の市で買ったものは

パリのワクワク感を感じた。

記念グッズは

懐かしいあの頃を思い出す。

捨てたものはもう役割を終えた。

自分の中に思い出として

生きている。

それでいい。

・手放した後の後悔が怖い。

・しかし、モノと向き合い何を残すか決める。

・勇気を持って執着を捨てる。

20年以上なんとなく持ち続けた金魚の写真

ずっと持っている

2枚の金魚の写真がある。

もう一枚。

(それぞれの裏面)

1枚目は何かの雑誌?フリーペーパー?の切り抜き。

2枚は絵ハガキの切り抜き。

もう20年以上

ずっとなんとなく持ち続けている。

金魚がかわいくて好きだった。

今も見て一瞬ほっこりする。

しかしただそれだけなのだった。

たいていなにかの書類、紙類に紛れこんでいる。

毎回置き場所が定まらない上に

とりあえず保留し続けている。

これをどうしようかと思った。

一枚は壁に貼った。

飽きたら処分しよう。

もう一枚は、捨てた。

破って捨てた。

映りがよくないほうを捨てた。

2枚を比較したら

捨てたほうは

そんなに好きでもなかったのだ。

それにもう1枚あるからそれでいい。

本日のいかがでしたか?

・モノと自分と向き合い、持つか手放すか決める。

・片づけは後悔との戦いである

・片づけの歩みは止めない。

・捨てるべきモノは「執着」する心。

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